色それすなわち空と言われても(アメブロ過去記事か)

2023年1月末のアメブロ過去記事です。

八十九です。

アルバート アインシュタインは、

「現代科学に欠けているものを補うすれば、それは仏教である」と、著書の「私の世界観」で語っています。 

そのアインシュタインは宗教を3段階に分けていますが・・・

まずは、宗教は何の為にあるのかについて。

彼は何と言ったのか。

「生きる目的はなにか? それに答えるのが宗教である」とのことです。

そして、その宗教にも三段階ある。と結論付けています。

第一段階:恐れの宗教

原始人にとって、宗教的な考えを引き起こすものは、死に対しての恐怖としています。

 

 

第二段階:倫理的(社会的)宗教 

宗教を形づくる第二の源泉は、社会的感情である。

それは社会的、倫理的な神の概念を誕生させ、信賞必罰を司る摂理の神となる。とのことですが・・・

まったく身も蓋もない言いようです。

第三段階:宇宙的宗教

最後に、めったに見られないが、第三ステージの宗教がある。

と、言っています。


わたしは、それを「宇宙的宗教」と呼びたい。と、アインシュタインは言います。

その宇宙的宗教には、神の概念がないため、縁のない人に説明するのはとても難しいのだ。

だが、宇宙的宗教の要素が、とても強くなっているものは

 

仏教においてである。

と宣言しています。そして近年、

彼の E=MC² が、

「色即是空」「空即是色」と概念的に結びついている、とする学者(物理・数学・哲学)が増えているようです。

なかなか難問ですよね。

アインシュタインは、

「宗教無き科学は不完全であり、科学無き宗教は目が見えていない」

と語っていますが、どうやら何かを感じていた・・・のかも?

んー、そうなら面白いなと思います。例えば、

   E=「空」、エネルギー、形なきモノ

  MC²=「色」、質量、形あるモノ(C²は数学定数で良いかと)

要するに形ある物が、形ない物へと凝縮(光の速さの二乗で)されると、見えないエネルギーとなって、途端に莫大な力を発する・・・。

そのように、この公式は言っています。

  

なので、この公式は仏教の因縁果においては、

E=「空」、

   空は 因・縁・果(ワンセット)で出来る道理だそうです。

因は行為、(自分の選択)

 縁は環境、(他人や周囲の状況)

 因と縁が合わさって・・・果(結果)が生じます

 これを因縁生起と言うそうです。

 果は結果、(幸不幸・運命)

 全ては因縁から生じて結果が出るという事みたいです。

では「空」=E=因縁生起=(因・縁)果=「形なきもの」とは、

この世に固定不変のモノは無い。

「今、現在、因と縁が仮に合わさっている状態」と説いています。

これを「因縁仮和合」とよびます・・・んー、すでに難しい。

この世に生じて最後まで変化しない物は存在しない。

それは仮の因縁が合わさっただけなのだ。

だから「物」というものは無く、あるのは「事」という状態だけ。

「物は無い!」

「有るのは状態だけ!」というのを「事」と呼ぶ!!そうです。

だとしたら・・・

因縁が仮に合わさった状態が「事」「コト」として、

相対性理論に戻れば

E=「空」=因と縁が合わさった状態の「事」(形ないもの)は当然!!

MC²=「色」=質量(形あるもの)を光の速さの二乗で凝縮する。

という関係式になります。

どやさどやさ?いっちょんわからとばぁい・・・ですよね。

数学・科学や宗教・哲学は、本来は同じフィールドのものだと思います。

もしくは言い方をかえれば、同じ鍋で煮て味わうべきものだと感じます。

皆さん、よろしければ、このややこしくも魅力的な問題について、

ちょくちょく、お付き合いください。

本日もありがとうございました。