東大寺と鹿とふんころがし

竜胆です。

東大寺にはよく行きます。

5月のある日の東大寺は外国人と、小学生と高校生でめっちゃ賑わっていました。

睡(ねむり)神社。南大門の近くです。いつも通り、稲荷の神様にご挨拶をさせていただきました。あたたかく歓迎してくださいます。(写真は以前に撮影したものです)

その後はこちらの不動堂へ。明王さま方に手を合わせています。

不動堂から降りてきたところにある池の横には龍神さまが祀られていて、こちらでも手を合わせています。やる気満々の龍神さまです。きっとお話を聞いてくださると思います。

この案内の石塔の奥です。

南大門と大仏殿を結ぶ参道はものすごい人ですがこちら側は空いています。

鹿のフンを避けながら歩いていてふと先日読んだ記事を思い出しました。

食事中の方、すみません。

奈良公園にはこのような鹿のフンがあちこちで見られます。

奈良公園に生息する鹿は約1200頭。その鹿が排泄するフンは一日あたり1トンあまりになるそう!

びっくりですよね。でも人がフンを片付けている様子も見受けられませんし、鹿のフンの絨毯のようにもなってはいません。(想像するだけでもこわいです笑‥)

この糞を掃除しているのは、「糞虫(ふんちゅう)」と呼ばれる昆虫たちだそうです。糞を食べて自然界に還す働きをしています。

糞虫とはその名の通り糞を食べる昆虫。コガネムシの一種で、ファーブル昆虫記で有名なふんころがしをはじめ、国内では150種以上が確認されているそう。奈良公園ではシカの糞を食べて分解しており、細かく砕かれた食べかすは土中で養分にもなるそうです。

ふんころがしはスカラベとも言われます。スカラベは、古代エジプトで「再生、復活、創造、そして永遠の象徴」として崇拝された昆虫です。特に、スカラベが糞玉を転がす姿が、太陽が天空を運行する姿を連想させ、太陽神ケプリと同一視されました。

そういえば子どもの頃、人生ゲームで使うおみやげカードに『エジプトのスカラベ』ってあったなぁと思い出しました。同世代の人にしかわからないかもですが💦

鹿のフンから話は広がりましたが、要するにこの世界は絶妙なバランスで保たれていて、そこにあるのだと思ったわけです。

この“絶妙さ”は力強いようでもあり、同時に繊細さも感じられます。私たち人間が浅はかな考えでこの絶妙なバランスを崩してしまわないよう気をつけんとあかんなと思いました。

よく見ると鹿のフンの横にはかわいいお花も咲いていました。