2月4日、立春の日のこと。
春の始まり、一年の始まりですね。
朝ご飯のとき精霊さま方にもご挨拶しました。
八十九と精霊さまとの会話です。
「“明けまして”になりますかね。引き続きよろしくお願いします。」と八十九。
精霊さま、花の枝をお持ちです。
「それは?なんですか?」
『立春じゃのう。これは梅と桃の花やで。』
『これを置いていくわ。ここでええやろ。』
念持仏さまの前のお花を入れた花瓶に桃の花を挿してくださいました。
『仙桃やないけどな。ま、しばらくはもつやろう』とのことでした。
残念ながらいつものように私には見えません。
ですが、桃の花をいただいたと聞いて
もともと活けてあった薄ピンクの花が生き生きとして華やいだ感じがしました。
桃は単に美味しい果物というだけではなく、古来から「邪気を払う力」があるとされてきた「魔除けのアイテム」でもあります。
ひなまつりでは桃の花を飾りますが、それも桃の魔除けの力にあやかってのこと。
桃は縄文時代には日本に存在していたとされている身近な果物で、最古の歴史書である『古事記』にも桃の魔除けの力についての記述があるそうです。
イザナギノミコトが妻であるイザナミノミコトを訪ねて黄泉の国へ行った帰り、黄泉の鬼に襲われたところを、桃の実を3つ投げて撃退するという神話が伝えられています。
ちなみに“仙桃”は中国の故事に出てくるという不老長寿の果物です。
八十九から、精霊さまがそれぞれの手に梅の花、桃の花をお持ちになっていたことを後で聞いた私。
「え?そうなん?だったら梅の花もいただいたらよかったね!」
「いやいや、それはガメツイ(強欲)婆さんのパターンやで」と八十九。
確かに。それはあかんパターンやと思いました(汗)。
アブナイ、アブナイ。