アメブロで2023年8月にUPした『なんという展開⁈と思ったお話』1〜5を順にお届けします。読みやすいように少し手を加えています。よかったらどうぞ。
お嬢です。
当日、神社の最寄駅で母、竜胆と父、八十九と待ち合わせて神社へ向かいました。
途中で昼ごはんを食べながら、この後の手順を八十九から聞きました。

私が“暴れ龍“をつかむ
↓
その龍をきゃばちゃんに渡す
↓
八十九に合図を送る
↓
八十九が預かっていた花を龍の口に入れる
↓
龍をきゃばちゃんが神様のもとまで運ぶという流れです。
八十九と竜胆は、昨日から緊張していたらしいですが、私はきゃばちゃんがめちゃくちゃ強いことを知っていたので、特に心配していませんでした。他力本願🙏
そして神社へ入ると、落ち着いた境内には誰も人がいませんでした。
3人とも初めてきた神社です。
拝殿でお賽銭を入れ、お酒を備えて、手を合わせる。
焦って、二礼二拍手一礼をすっ飛ばしてしまいました。
でもしっかりと暴れる龍との意識が繋がりました。
白い体の龍は、怒り狂った顔で白目を剥いています。

わたしには大きな釘で体を地面に突き刺されているように見えました。
かわいそうにものすごく痛そうです。どうやって助けるのか一瞬迷いました。
意識の中で自分の両手を、“癒すイメージの金色のオーラ“で包み、龍の体をつかむ。
『絶対痛いと思うけど我慢してください』
と念じて、一気に体を引き上げました。
そのまま両手から作り出した癒しのオーブの中に入れて、きゃばちゃんに渡す。
きゃばちゃんは龍をぱくっとくわえます。八十九に合図を送ります。
八十九が神様から預かった花を龍の口に入れると、きゃばちゃんが神様の元へ、ものすごい速さで泳いで届けに行きました。
きゃばちゃんが神様のところへ辿り着くと、暴れ龍は小さな小さな体になって、子供のように声を上げて泣いていました。
神様は『おお、よしよし…よく頑張った。よく帰ってきた』と優しく龍を抱きしめておられました。
そこでその泣いている龍が『未広(ミヒロ)』という名前だと知りました。
暴れ龍がいなくなった社には、驚くことにあの「左衛門」が仮主としてつきました。
「え?どういうこと?」
これも予定調和なのでしょうか。
この時はそのことについて考える余裕はありません。
「左衛門」については過去記事をどうぞ
とにかくさぁ帰ろうと、3人で鳥居に向かいました。
神社を出る際に
「何か大事な約束をしていた。その約束を忘れてしまっている」ということに気がつきました。
でもその約束が何か分からないまま、外へ向かいました。
続きます。