『人につくのは不自由だね」1』マグちゃん4(アメブロ過去記事から)

マグちゃんのお話4です。2023年6月7日の記事です。

⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

八十九です。

前回、怒り狂う竜胆でしたが、「マグちゃん」の方は平気でいます。

「お前、今しれっと娘の命で脅迫したけど、それも地上で学習したのか?」八十九

「人と呼ばれる種が大いに使う手段を我が使って悪いのか?お前たちの使う言葉とはそういう本質であろう?」マグちゃん

なるほど「呪」だな、と思いました。

この時のマグちゃんは、他の生物にできる事と、人間にしかできない事で「人」という種の特性を特定しているのです。

マグちゃんは言葉の本質を理解やコミュニケーションとはとらえずに呪い「縛」するためのツール、道具として認識していたのです。

「わかった、お前と話をしよう」八十九

「いいだろう」マグちゃん

「竜胆、少し歩いてくる。一時間くらいかな。心配いらんから」八十九

「どこ行くの?」竜胆

「近所をブラブラするだけや」八十九

それから私は赤い彗星が煙突に憑りついて3か月、何を学習したのかを聞きました。

その夜は月が赤くて通りに人影もなく、風の音しか聞こえてこない風情でした。

ですが、いよいよ話は混乱の極みに・・・

どうにも私には、このドラゴンもどきには敵意があるようには感じられない。

「ドラゴンの格好で”時空の次元”の直上にまで次元降下したのには、なにか意味があるのか?なんで竜胆の作品から出てくる?」八十九

私は興味半分で、この「赤い彗星」の深みにはまっていきます。

「こちら側に居る者たちの思考や偶像に強く影響する”この次元特有の『姿・形』という概念が有用だからだ」マグちゃん

「だからドラゴン?どこで知った??地球の真ん中に居て?」八十九

「そう、このような姿が畏怖されて思念の蓄積となり、この時空と呼ぶ次元のあちこちに転がっていた」マグちゃん

「ふーん・・・で、竜胆の作品から出てきた理由は?」八十九

「我は”有る””無し”の羅列が好きではない。そもそもお前達の言う異能の存在には、4次元以下と5次元以上で振る舞いが大きく変わる者も多く、我もそのような高次に存在するものである。だから次元降下するのに4次元以下、5次元以上の波動をもつ憑代が必要だった」マグちゃん

「それって”非可換幾何学”・・・トポロジーのことか?」八十九

「よくはわからん、だがお前たちはそのように呼んでいるらしい」マグちゃん

ここでマグちゃんの解説を私の理解出来ている範囲で要約すると・・・竜胆の作品フルイドアートというものの特徴として人が作り出した他のどの創造物とも違って秩序や美しさなどの基準がなかったと言います。

それはフルイドアート以外のほとんどの物が同相であり、フルイドアートは位相であったという解説です。

そこに竜胆の持つ特殊な波動が作品に影響していた、というのです。

そして。ここからがちんぷんかんぷんなのですが、マグちゃんは地球の中心にいましたが、我々と同相にいたのではなさそうです。

地球の中心に存在するトポロジカル物質の中にワイル粒子となって質量ゼロ状態で存在し、火球の塊でいたそうです。

そして竜胆の作品を出る時に、「位相の作品:フルイドアート」からワイル粒子を伴いながら、この次元の直上に現出したのだと言います。

わけがわからないのですが、兎にも角にも普段は質量ゼロの状態で5次元以上に存在し、竜胆の作品を通過するときに4次元以下の振る舞いを出来るようにわずかな質量を電子から得た!!と、言っているのでしょう。

「それでは、お前の居た地球の中心は空間のあり様が時空に影響されない世界である、と言うことか?」八十九

「少し違う、お前達生命という種が棲む次元が、そもそも特殊なもので”連なる環”の中にトゲが食い込むように存在しているのにすぎない」マグちゃん

「それは物理的宇宙のことか?」八十九

「そうだ」マグちゃん

こりゃいかん、聞けば聞くだけいくらでも答えが返ってきそうなのですが、私の方に聞くだけの知識と理解が無い、そう気づいたのでした。

つづく。