竜胆です。
率川神社は奈良市にあります。
前回ご紹介させていただいた漢國神社からやすらぎの道を5分ほど歩いたところにあります。

率川神社は大和の國一宮「大神神社」の摂社。
率川神社は、593年に大三輪君白堤(おおみわのきみしらつつみ)が勅命によりお祀りした奈良市最古の神社です。
御祭神の媛蹈韛五十鈴姫命(ひめたたらいすずひめのみこと)は、初代神武天皇(じんむてんのう)の皇后様で、ご聡明にして、よく内助の功をおたてになりました。全国の神社の中でも珍しい皇后様を主祭神とした神社です。
三棟の本殿左側には父神の狭井大神(さいのおおかみ)、右側には母神の玉櫛姫命(たまくしひめのみこと)をお祀りし、中央にお祀りするお子様(媛蹈韛五十鈴姫命)を両親がよりそうようにお守りになられる姿で鎮座されることから、古くより子供の守り神として知られています。
公式サイトより

大神神社のサイトにも次のように摂社として紹介されています。
率川神社は、推古天皇元年(593)大三輪君白堤(しらつつみ)が、勅命によってお祀りしたとされる古社で、延喜式神名帳に率川坐大神御子神社(三座)と記されています。 中殿の姫神をはさんで、左右の御殿には御父神と御母神が、まるで姫神を擁護するように鎮座するので子守明神(こもりみょうじん)と呼ばれ、地名の本子守町(ほんこもりちょう)もこのことより起こっています。 安産・育児・息災延命の神として、広く信仰されています。(社殿は県指定文化財)


摂社 率川阿波神社 末社 春日社 住吉社

かえる石

本社大神神社をはるかに拝む遥拝所

三枝祭 さいくさのまつり・ゆりまつり
6月17日に行われるお祭りです。この祭りの起源は古く、大宝律令(701年)には、既に国家の祭祀として規定されています。
大神神社&狭井神社の『鎮花祭』と共に、疫病を鎮めることを祈る由緒あるお祭だそうです。
このお祭りの特色は、黒酒、白酒の神酒を「罇(そん)」「缶(ほとぎ)」と称する酒罇に盛りその酒罇の周囲を三輪山に咲き匂う百合の花で豊かに飾り、優雅な楽の音につれて神前にお供えする事です。又神饌は古式に則り美しく手が加えられ、折櫃に納めます。そして、柏の葉で編んで作ったふたをして、黒木の御棚と言う台にのせて宮司自らがお供えします。
三枝まつり(ゆりまつり)、かの三島由紀夫の小説『豊饒(ほうじょう)の海第二巻奔馬(ほんば)』でも描かれているそうです。
その登場人物が「これほど美しい神事は見たことがなかった」とたたえているらしく、これは是非、見学させていただきたいなと思いました。