楽しんで詣られよ
高津宮の続きです。
前回の記事はこちら
本殿に祀られているのは
『主祭神 仁徳天皇、右座 履中天皇 葦姫皇后、左座 応神天皇 神功皇后』とあります。
本殿で手を合わせました。
お嬢によると、豪華絢爛な着物を着た女性の神様がすーっと出てこられ、
「楽しんで詣られよ」
と仰って、優雅な舞を披露してくださったようです。
「おぉーっ。綺麗…!有り難い〜」と言うお嬢の横で私も想いを馳せながら手を合わせていたのですが、背後に待っている人の気配があったので、礼をして本殿を後にしました。
本殿は人がたくさんおられたので写真はありません。
高倉稲荷神社
次にその横の「高倉稲荷神社」へ向かいました。
驚くことにものすごい数の狐さんがいます。
地面が全て狐さんで埋まっていて、足の踏み場がありません。
こんなにたくさんおられるのを見るのは初めてでした。
歩いて行くと、わーっと、狐さんの群れが割れて道が開きます。
「きてきてー!」という狐さんの楽しそうな声が聞こえてきました。
あちらこちらで狐さんたちが飛び上がっていて、参拝を喜んでくださっているようでした。
そして、お社に到着。
お社の奥を見ると、なんと、美形の男性姿の神様が紺色の装束を着て優雅にあぐらをくんでおらました。
あぐらに頬杖をつき、気だるげにこちらを観察されているようでした。
そして、手を合わせると
『よう来た。早速だがそれぞれひと柱ずつ連れて帰って育ててくれ。
エネルギーはこちら持ちだからな。育ったらまた返してくれ。
また入れ替わりで渡す。』
「神様がね、狐の眷属さま達を、一人一匹ずつ連れて帰るようにって…」
とお嬢が私に説明してくれます。
「いやいや、“匹”はないやろ…“柱(はしら)”やろ失礼やで…」
とすぐさま訂正。
「あ、そうやんな」
というやりとりを横で聞いていて、
狐さん達が、よしもと新喜劇みたいに全員ズザーって倒れ込んだそうです。
お馴染みのノリです
優しくてチャーミングでユーモラスな反応に笑ってしまいました
狐さん達の歓迎ムードからなんとなく予感はしていましたが、やっぱり…!という展開でした。
びっしりと地面に座っている狐さん達が、じーっとこちらを見ていてます。
誰を選ぶのか、と狐さん達もワクワクしているとのこと。
わたしは見えないので、若干焦りながらも「ここかな?」と手を差し伸べました。
お嬢と二人、狐さんを一柱ずつお預かりし、お名前も付けました。
高津宮を出る時には私たちそれぞれに龍と狐をお連れして帰ることになりました。
私のところに来てくれた龍さんは『高白(たかしろ)ちゃん』、狐さんは『雅(みやび)ちゃん』という名前になりました。
私はいつも寝る前に、眷属さま方にそれぞれ呼びかけてお礼を言ってます。
漏らさずちゃんとできるか心配になったのでした〜💦
明日は、この「雅ちゃん」のお話です。
お楽しみに〜