アメブロで2023年8月にUPした『なんという展開⁈と思ったお話』1〜5を順にお届けします。読みやすいように少し手を加えています。よかったらどうぞ。
お嬢です。
「何か大事な約束を忘れてしまっている」
と思いながらも鳥居をくぐり、神社を出ました。
駅に向かって歩き出すと、左足が痛くなり、やっぱり何かおかしい、神社に戻らないといけないと思いました。
そのことを八十九と竜胆に伝え、神社に引き返しました。
その瞬間、拝殿の前に橙色の手のひらサイズの巾着が落ちている映像が頭に浮かびました。

「なんか落ちてるみたい。なんやろ?」
と話しながら戻ると、拝殿前には拝殿くらいのどでかいサイズの橙色の巾着がありました。
なんじゃこりゃ?!と驚きながら、河童ちゃん達に手伝ってもらい、巾着を手のひらサイズにして拾い上げました。
巾着の中には白い光が渦巻く水晶のような玉がゴロゴロと入っていました。

直感でわたし個人が使うものではなく、これからの何かで使うべきものだと分かりました。
「龍」りゅう「胆」たん
という言葉が頭に浮かび、どうやら龍に関連したものらしいのです。
「あ、これからまだ何か(やらないといけないこと)あるんか…」
と思ってしまいました。
今度こそ神社を出て行く際、河童ちゃん達が
「お嬢、これで約束を果たせましたね!」
とにこにこしながら言ってきました。
すると、16,7歳くらいの坊主頭のお坊さんのような服装をした男の子がすっと私の中から出てきました。
にこにこ笑いながら、「よかった」と言って、拝殿の方へとスッと移動しました。
「じゃあ私はこれで」と言います。
どうやらこの神社に残って、色々とやりたいことがあるようでした。
その男の子が自分の前世だとわかりました。
そうして、その男の子がした約束を今回果たしにきたのだと分かったのです。
あ。この時の人生でした約束を、今回の人生で果たす感じ…?と気がつきました。
後で思いました。
「一体どんだけの約束をしてるんや?」と聞いとけばよかったと。
でも聞いたら聞いたで気が遠くなりそうなので、聞かなくて正解だったかもしれません。
帰り道、巾着に入った玉のことを話していると、八十九が
「リュウタンと書いて、竜胆(リンドウ)となるな」
と言いました。
3人で思わず立ち止まり、顔を見合わせ、固まりました。
全然気づいてなかったけど、そういえば
『竜胆や!』
(この“竜胆“という名前は葛井寺の出世地蔵さまがつけてくださったものなのです!)
予定調和。。。すぎない?
思わず、「なんじゃそりゃー!」と叫んでしまったのでした。
そして、なんだかこの一連の流れが、RPGっぽくて、まるでドラ◯エっぽいよなと思った3人だったのです。
あともう少し、後日談へ続きます。
