マグちゃんのお話7です。2023年8月9日の記事です。
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八十九です。
相変わらず南河内の空には赤い月が浮かんでいました。
私は命名契約前のマグちゃんと楽しくないお散歩の真っ最中です。
この勉強熱心な巨大精霊は、ゴミ焼却場の煙突を本拠にして地上世界のデーター収集を、もう
めちゃくちゃやっていたようです。
数学・物理に宗教や哲学・・・とにかく博識で私は追いつけません。
しかし、そんな壊滅的会話の中から巨大精霊の言わんとしている、ただ「一点」というべき
論点をみつけ出しました。
この巨大精霊は、”見えないからといって、そこに無いわけではない”と言っているようなのです。
「釈迦が自覚って・・・おまえ、釈迦がいまだに生きているように言うなよ」八十九
「釈迦は生きてはいない。だが存在してはいる。解脱して輪廻から外れた状態で存在している」マグちゃん
「わからんわからんっ、そうかもしれんし、そうじゃないかもしれん・・・けどまっ、もう降参や」八十九
「降参という概念は服従と解釈してよいのか」マグちゃん
「いいや、この場合は数直線上の(1) と(-1)、対になろうと言っている」八十九
「おお、なるほどな友人になろうというのだな」マグちゃん
「まあ、そうなんだが敢えて言えば(伴)やな」八十九
「どう解釈すればよい?」マグちゃん
「一緒にいようという事やな。上下や主従などお前には必要ないやろ?神仏に仕えてなさそうやから」八十九
「当然だ。我は我だ」マグちゃん
「まあ、そういうフリーランスの精霊と付き合うのなら(1)と(-1)対等でありたい」八十九
「わかった」マグちゃん
「ただな、ひとつお願いがあるねんけど、聞いてくれるか?」八十九
「言ってみろ」マグちゃん
「俺には現在、複数の神使・眷属がいて、彼らも俺からの生体エネルギーを必要と
している。
だからお前に分ける生体エネルギーは他の神使・眷属と同じ分量で抜いて欲しい。足りない分は今まで通り、焼却場からの熱エネルギーで補って欲しい。あかんか?」八十九
「いいだろう。我は蹂躙しない。我は貪らない。我は偽らない」マグちゃん
「それでは契約成立やな」八十九
「では我に名を与えよ」マグちゃん
「じゃっ、マグちゃんで」八十九
「・・・」マグちゃん
「嫌なんか?」八十九
「いや、なんでもない」マグちゃん
「今からマグちゃんな」八十九
「我はマグちゃんか?」マグちゃん
「なんでやねん、自分でマグちゃんはおかしいやろ?」八十九
「では我は”マグ”か?」マグちゃん
「そうなる」八十九
こうしてドラゴンもどきのマグちゃんが我が家へやって来る事になりました。
もちろん竜胆とは、あとひと悶着あるのですが、それはマグちゃんを含めた私た
ち家族の話になるので割愛します。
次にマグちゃんのお話しをする時には、竜胆の怒りもおさまりマグちゃんが我々「人」の為に尽力してくれる良い奴だったと気づいた頃のエピソードになると思います。
では、また次の機会に。
本日もありがとうございます